ザ・ライフ・オブ・ワタシ

平凡の中の華やかを

最近あったこと・思ったことたち

 10月23日、高校時代の部活のメンバーとの飲み会。映画研究部という部活で映画撮影をしていたのだが、何となくいつも浮いた感じがしていて、卒業後の集まりなどもあまり参加していなかった。数人を除いて、当時の部員と会うこともほとんどなくなっていた。いつの間にか自分以外の人たちも疎遠になっていたようだった。先日、当時自分たちが撮影した自主映画がどこかの動画ストリーミングサイトで配信されることになったとの知らせがきっかけでLINEグループが動き出した。ZOOM飲み会をはさんで高校卒業ぶりに集まったメンツは変わらなかったり、変わったりしていた。キャッチのお兄さんを華麗に振り切る同級生に感動したり、変わらないままの面倒さだったり、それらすべてが懐かしくてどこかいとおしさすら感じたのが、一番の変化だったのかもしれない。また数年に一度のペースで会えたらきっと面白い。

 10月24日、大阪・梅田駅のHEP FIVEから飛び降りた高校生に当たった大学生が亡くなったというニュース。投身自殺の巻き添えを食らった形だった。大阪の方とお付き合いしていたこともあってHEP FIVEには何度か行ったことがあった。あの場所で二人が亡くなったのだと、関係ないながらに何となく落ち込む。2020年1月~9月の日本国内自殺者数は約15,000人だという。1ヵ月に1,660人以上、1日に55人ほどが自殺で亡くなっているという現状。自分は運のいいことにまだ生きていて、今のところ自殺を試みたことはない。でも時たまそれが頭をよぎることはあるし、多分どれだけ精神的に健康な人でも一度や二度くらいは頭をかすめてしまったことがあると思う。死にたさの種はどこにでもあって、実際に行動に移してしまうか否かの違いはそれがどこまで育ってしまうかだけなのだと思う。早いうちに芽は摘まなくちゃいけない。自殺者をゼロにすることは恐らく不可能だし、もしかしたらあの世で「死んでよかった」と思っている人も少なくないかもしれない。生き続けることが最善じゃないかもしれない、けど周りの人たちが自ら命を落としてしまうのは本当に嫌だなと思う。これは残された者のエゴかもしれないけど、「何かできたんじゃないか」「相談してくれれば」と後悔の念に駆られたり詮索してしまったりすること間違いなし!できたことなんてきっとないのにな。

 午前10時から午後3時まで、Webインターンシップに参加した。2日間のインターンシップの2日目。Webインターンシップってなんだよ、1dayインターンシップってなんだよ、インターンシップってなんだよ、と思うことが多々あるが、大多数の人がもう忘れてしまっている気がする。1日目の内容を受けて、2日目では各自でプレゼンテーション・グループワークをすることになっていた。まずは8人のグループ内で各自のプレゼンを発表後、4人ずつのグループに分け、その中で最もよいアイデアをブラッシュアップし、最後に代表者が約30名の前で発表という形だったのだが、わたしのアイデアが選ばれたので緊張しながら30人の前で発表する羽目になった。初めの8人に含まれていたが別のグループに分けられた方がわたしのアイデアを思いきり盗みに来ていて腹が立ったが、きっと社会に出ると人の成果を横取りする人がいくらでもいるのだろうなと半ば諦めの念。

 10月25日。コロナ以降何度目かの大掃除。きれいな箱や袋を見ると「いつか使うだろう」と溜め込んでしまうくせがあって、なかなか抜けない。iPhoneSurfaceを買ったときの箱や、以前お付き合いしていた方に頂いたMHL.の腕時計が入っていた箱など、サイズを考慮しても恐らく一生使い道のないものたちが丁寧に溜められており、今までの大掃除の際も頭の中のこんまりがときめいていたのでそのままにしていたのだが、今回ようやく処分することができた。一気にスペースができて、私は何に固執していたのだろうかと思った。大掃除していると明らかにただのごみであるものから、メルカリで売れそうなものまである。先日、母親が学生のころの「クレヨンしんちゃん」のしゃべる目覚まし時計をメルカリに出品したらそれなりの値段で売れて驚いた。

 10月26日、久々にアルバイト先に出勤すると、職員の方と作っていた地図が完成していた。既存の地図が古くなってしまい、データ化していつでも新店舗などに対応できるようにしようと、1か月以上前から職員さんとPC操作のできるアルバイトで少しずつ作っていたものだった。既存の地図をスキャンし、Excel上で図形などを作りなぞっていくという気の遠い作業であったし、これが最適解なのかも分からなかったが、何度も失敗しながら根気よく続けた結果、前のものよりも見栄えがよいものが出来上がって達成感もひとしおだった。傍から見たらすごく小さな成果かもしれないけど、みんなで何かを作り上げる喜びが22歳にして初めてわかったような気がした。今よりさらに斜に構えていたころに比べて、正直にうれしいと感じられるのは幸せだなと思う。

 10月27日、大学が終わり、高校時代の友人たちと集まる前にタワーレコード藤井隆主宰のコンピレーションアルバム『SLENDERIE ideal』を購入する。元々CDが売れなくなっていたところにコロナ禍で客足が更に遠のいていると元同僚から聞いていたので、以前アルバイトしていたタワレコに。CDを買うことは何だかんだでたまにあるのだけど、店舗に足を運んで買うのはとても久々のことだった。SNSやストリーミングサービスの普及につれて、CDショップは「最新の音楽を発見する場所」ではなくなったけれど、やはり音楽が好きな人が集まる場所として、できるだけ長く続いてほしいと思う。懐かしい先輩や同僚たちに挨拶することもできて嬉しかった。

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 そもそも今回のCDをタワレコで購入したのは、元バイト先に貢献という大義名分もありつつ、特典目当てのところもあった。このアルバム、特典商法が実にうまくて、Amazonで購入するとデカジャケ、楽天ブックスで購入するとクリアファイルがもらえ、HMVで購入すると暗黒天使・藤井隆と1分間のテレビ通話が、リミスタで購入するとオンラインサイン会への参加ができる。タワレコでの購入特典はアナザージャケット。収録されている11曲すべてがシングル曲(という設定)のこのアルバム、各楽曲をイメージしたジャケット写真が特典だった。配信版では実際にそのジャケットを用い、各曲シングルとしてカラオケ版とともにリリースされた。

 椿鬼奴レイザーラモンRG、伊礼彼方、早見優、そして鈴木京香…と藤井隆がSLENDERIE RECORDからプロデュースしてきたプロジェクトを見ると、本当にこの人は裏方に回るのが好きなんだなと思う。後藤輝基本田美奈子の楽曲を依頼するセンスもだし、暗黒天使の「Dirty Angel」のアニソン"っぽさ"、そしてなんといっても早見優Giorgio MoroderKylie Minogueの「Right Here, Right Now」のカバーをさせられるのはもうこの世に藤井隆しかいない。元々藤井隆本人がKylie Minogueが好きで、自身のシングル「わたしの青い空」は彼女の曲をイメージして制作されたらしい。好きな曲を好きな歌手にカバーさせるって自分含めオタク気質のある人たちなら一度は頭の中でやることで、そんなオタクの夢を自らの知名度や交友関係、そして才能を存分に活かして体現してしまうのが本当にすごいと思う。

 かくいう自分も例外でなく、友人と海外の歌手に邦楽を歌ってもらうなら何がいいかなどと不毛な話をしたことがある。Camila Cabelloに歌わせたいのはどの曲かというので二人ともが中森明菜の楽曲と答えたのが面白かった(確かわたしが「DESIRE -情熱-」で彼が「ミ・アモーレ」)。来月加藤ミリヤがカバーアルバムを出すというが未だに収録曲が発表されていないので、勝手に歌ってほしい曲を考えてみた。

 清水翔太青山テルマといった盟友たちの楽曲はもちろん、母性愛に溢れた「Just You and I」、怨念ソングの「あなた」「喝采」など、歌うミリヤの姿を妄想しては喜んでいる自分がいる。誰にも迷惑をかけない遊び。

 10月28日。大好きな歌手、倉木麻衣の誕生日。わたしが小学生だったころから応援していた彼女も38歳。わたしも22歳。来年はまた生で観ることができたらいいな、と祈る。LINE LIVEで行われた彼女の誕生日トークライブの配信を観終わったあとTwitterを見ていると、自分と同い年の女性が介護に疲れ、祖母を殺害したというニュースが流れてきた。

mainichi.jp

 この家庭に対して色々な想像はできるけど、わたしにとやかく言う権利もない。ただ、「他人事ではないな」という気持ちだけが込み上げてきた。普段は無意識的に見ないように目を背けているけれど、祖母ももう70代。元々常に何かをしていないと気が済まない性分で(私は完全にこれを受け継いでいる)、今も家事をメインでこなしながら、近所の集合型老人ホームで清掃員のパートもしている。とはいえ常々足腰の痛みは訴えているし、ちょっとした物忘れも数年前に比べて増えた。もし介護が必要な状態になってしまったとき、我が家の経済力ではとても老人ホームやデイサービスに通えさせられるとは思えない。どうしても考えたくないことは逃げてしまいがちだけど、まだ健康と言えるうちに家族の間でこういった話の機会を持っておくことも大切だと思った。