ザ・ライフ・オブ・ワタシ

平凡の中の華やかを

帰国

 留学先の街、ニューカッスルを発って早くも1ヶ月近くが経ってしまった。まだ昨日のように思えるし、この1ヶ月何も生産的なことができていないような気がする。まだ少し夢うつつな気分。

 留学先を発つその日に書いた下書きが残っていたので投稿したいと思う。

 

 本日3月26日、残り約2か月半を残してニューカッスルの街を出る。理由はやっぱりコロナウイルスの蔓延。

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最終日、寮の窓から見えた景色

 つい1、2週間前当たり前だったことが当たり前ではなくなっていって、周りの友人たちも次々と各々の地元へ帰っていった。気がついたら自分がここに残っている最後の日本人留学生なんじゃないかな。一足早く隣の大学がオンライン講義に移行して、それからほどなくして自分たちの大学もオンライン移行。その頃はまだみんな自由に出歩いていて、クラブやバーも開いていた。いよいよコンサート、クラブ、バー、レストラン、の順番に生活の場がクローズしていって、遂にロックダウンが始まったあとはスーパーマーケットや薬局などの必要最低限の店やテイクアウトのレストランくらいしか開いていない。不要不急以外の外出は許可されていなくて、さながらSF映画の世界。とはいえ意外とみんなで歩いているんだけれど。

 大学が終わったのも本当に急で「明日からオンライン移行です」というメールが来ただけだった。突然クラスメイトや教授たちの顔が見られなくなると思うととても悲しい。でも一番辛かったのはロックダウン以降のここ数日。午後8時半すぎにボリス・ジョンソンがロックダウンを発表してから、ものの2~3時間で一番の仲良しだったフラットメイトが実家に帰ってしまった。その翌日に最後のフラットメイトが帰って、ここ2日は広いフラットで一人きり。フランスやスペインにいる友人たちは一週間以上もこれを続けているのだから本当に心配になる。

 10か月の予定だった留学生活は半年と少しで終わってしまったのだけど、その割に充実していたんじゃないかと思う。充実していたからこそ、残り数ヶ月でできたことを思うと悔やんでも悔やみきれないけど。勉強して、遊んで、旅行して、恋愛らしいこともできたし、きっと時間が経って思い返せばいい半年だったと思えるのだと思う。ここまで自由奔放に過ごした日々なかったし。

 帰国した友人たちがInstagramのストーリーに載せている家の豪華さに驚く。我が家の生活水準で留学とは身の程知らずだと祖母には言われたけれど、実際そうで、こういう中でも奨学金を借りることなく留学させてくれた母親に感謝。あとは自分にも!まさに夢のような半年間だったな。後半は本当に夢になっちゃったけど。

 また来られたらいいな、ニューカッスル