ザ・ライフ・オブ・ワタシ

平凡の中の華やかを

ここ最近のあれこれ

 幼い頃に大人が口々に言っていた「大人になると時間が過ぎるのが早くなる」というのを身を持って経験している。心のもちようは当時とさほど変わらないのに時間感覚だけが、大人に近づいていて不安だ。「若いうちに新宿二丁目に行く」という目標、期限がかなり近い気がする(もう期限切れかも)。

就活

 2月になって就職活動がとうとう始まろうとしている、というか人によってはもう終わっている。交換留学をした関係で学年が1つ落ちているので、周りの友人は大体就職活動が終わっている。他人と比較するのはよくないと分かっていても、友人たちやアルバイト仲間の就職先を聞くと、その華々しい企業名の数々にプレッシャーを感じてしまう。バイト先の方々が「〇〇ちゃん、〇〇に就職だって。すごいね~」などと話しているのを聞くたびに、「来年の今ごろ自分もすごいねと言われなければ」と思う。常に他人と比較してしまうのは自分の悪いところ。何とか自分のペースを大切に、優先順位を意識してやっていきたい。

Podcast

 1月22日、昨年末からこっそり始めていたPodcastをようやく自分のSNSで宣伝した。高校時代にTwitterを通して仲良くなり、今では同じ大学、同じ学科の先輩でもあるソータと始めたものだった。言い出しっぺは自分だったのに、各プラットフォームで公開した途端に恥ずかしさが勝って、なかなか周囲に明かすことができなかった。いざ始めてみると友人たちから反応があって、嬉し恥ずかしの気持ち。特にSNS上のみで関わっている方々は私の声を聞くのが初めての方も多いはずなので、自分の知らないところで聞かれていると思うとこっぱずかしい気持ちが大きい。

 Podcastの録音を通して、ソータの英才教育さながらの音楽遍歴を改めてちゃんと聞くことができたのがとても楽しかった。Podcastにはないのだけど、小3の頃親戚にもらったお金でKylie Minogueの映像作品を購入したというエピソードが飛び出たときは腹がよじれるくらい笑った。

  先日もブログで紹介させていただいたのですが、改めてこちらに貼っておくのでよろしければ聞いていただけると嬉しいです。

風呂

 昔から、その日に思い通りにいかなかった会話や、翌日以降するかもしれない会話をほぼ無意識的にお風呂で始めてしまうことがある。ふと自分がその日の会話をやり直していることに気づいたときは本当に恥ずかしい。人間はみんな無理をするたびにどこかで綻びが出てしまうと思うのだけど、そんな綻びのちいさな一つ。

 よくミュージシャンの方が「シャワーを浴びている瞬間に曲が下りてくるんです」と言うのを耳にするし、お風呂ってなんだか不思議な空間だなと思う。人が一人きりで裸になる瞬間とか、水とか。

『君の心に刻んだ名前』

 『君の心に刻んだ名前(原題:刻在你心底的名字)』をNetflixで観る。単なるボーイズラブ映画に終始せず、戒厳令キリスト教カトリック)、性的少数者の権利活動など、様々な要素から成る映画だった。男性同性愛者と結婚した女性異性愛者の寂しさや、歴史の中で想いを閉じ込めるしかなかった青年たちの未来の姿までを効果的に映し出すことができたのは、自身も男性同性愛者である柳廣輝監督だからこそだと思う。同性愛嫌悪を内包してしまっている様子のBirdyが気持ちを抑えきれなくなってしまうシャワーのシーンは、当時を同性愛者として生きてきた当事者しかあれほどの説得力を以て描けないと思う(泣きました)。

 映画には1980年代半ばから台湾でいち早くLGBTQの権利活動を行ってきた祁家威も登場する。2019年5月に台湾はアジアで初めて同性婚を合法化した国となったが、こういった今の生きやすさの裏には祁はもちろん、主人公たちのような人々の犠牲や尽力があったことを忘れてはならない。映像としても非常に美しくて、映画鑑賞後まだ鼻水も涙もズルズルの状態で誠品書店のウェブストアから映画の写真集を購入してしまった。こういう時の行動力は人一倍あると思っているが、これがいいことかどうかは到底怪しい。

 この映画は、盧廣仲(クラウド・ルー)の歌う主題歌「刻在我心底的名字」と共に台湾国内では大ヒットを記録し、2020年の年間興行収入ランキングでは2位を獲得したそう。こういったテーマの映画がこれほど国内で観られているという風土も素敵。ちなみに先日ランキング1位の『弱くて強い女たち(原題:孤味)』も観たのだけど、こちらもとても良かったので折を見てブログで取り上げることができたらいいなと思う。

日本デビューも果たしているクラウド・ルーの歌う主題歌(映画内で主人公が作ったという設定)も映画に負けないくらい良い。

 一方で、食わず嫌いなのかもしれないけれど、どうしても国内の同性愛(特に男性同性愛者)を扱った映像作品は、ゲイカップルが過度にフェティシャイズされているような気がして観る気が起きない。観る前から判断するのはよくないはずなので、『窮鼠はチーズの夢を見る』から始めてみようと思う。の途端、Google検索の検索候補に「ベッドシーン」と出てきて、ちょっと観る気が失せた。

 

コンビニバイト

 「社会勉強!」と思ってコンビニで週に1度ほどアルバイトをしているのだけど(お気楽ですよね)、コンビニ店員って人間だと思われていないな、と思うことが度々ある。こちらがする会話への反応とか、本当に些細なことでそういうことを感じる瞬間があるのだけど、自分の直感は間違っていない気がする。実は僕、人間じゃないんです、コンビニ店員なんです。