ザ・ライフ・オブ・ワタシ

平凡の中の華やかを

三島・沼津旅行

 先月、高校時代からの友人と静岡県三島市沼津市へ一泊二日の旅行に出かけた。

 彼女とは高校時代よりも今のほうが仲良くしているような気がする。高校卒業から現在まで付き合いが続いている友人は何人かいるが、当時行動を共にしていた人に会わなくなったり、逆にそこまで関わりの深くなかった人と今でも遊んでいたり、縁というのはつくづく不思議なものだ。

 そもそも三島方面へは、環ROYの「ゆめのあと」のMVがきっかけで高校時代からずっと行きたいと思っていた。ロケ地となっているクレマチスの丘という場所の雰囲気にすっかり魅了されてしまっていたのだった。

 三島までは青春18きっぷで行くことにした。名古屋から三島までは大体4時間。出発前からサイゼリヤで作戦会議を立てるなどして、とにかく計画を練りに練ったこともあり、とても充実した旅行になった。

 三島駅へ着いたら、まずはホテルで荷物を下ろして、10-1 Kettleへ。余りに混んでいて、私たちの胃が待てないと判断したため、諦めてそのあたりのイタリア料理店に入った。

f:id:the-life-of-watashi:20190403232252j:plain

次こそは行きたい。

 ランチ後はクレマチスの丘に行くまでに少し時間があったので、駅周辺を散策。Wednesday Coffeeというコーヒースタンドでアイスラテを飲んだ。商品は勿論のこと、外装・内装までオーナーのこだわりが溢れる空間だった。コーヒーに関しては全く知識がないが、美味しかった。あまりの玄人感に恐々としてしまった。多分友人も怯えていた。

f:id:the-life-of-watashi:20190404120005j:plain

 三島駅へ戻ると、早速今回の旅行の目玉であるクレマチスの丘までのシャトルバスに乗った。バスには私たち二人以外誰も乗っていなくて、少し不安だった。

 バスに揺られること25分程度、郊外に突然現れる空間。閑散期ということもあり、客は少なめなようだった。クレマチスの丘は、幾つかの美術館やレストランなどが入った複合施設。その中でも施設の玄関口となっているヴァンジ彫刻美術館の入場券を購入して敷地内に入ると、早速「ゆめのあと」のMVにも登場したモニュメントが。

f:id:the-life-of-watashi:20190405112558j:plain

 泣いているのか笑っているのか分からない表情。友人と真似をして写真を取ったら自分だけくしゃみをしている人のようになって悲しかった。

f:id:the-life-of-watashi:20190405112836j:plain

 Instagramで「クレマチスの丘」と検索すると必ず出てくる壁をよじ登る男。安堵とも不安ともとれる表情。何かを示唆する厚い壁。風雨にさらされているのが目に見えて分かるのもよい。

f:id:the-life-of-watashi:20190405115334j:plain

 ヴァンジ彫刻美術館の外観。意外と狭いのかと思いきや、狭いのは地上階だけで地下はそれなりの広さだった。

f:id:the-life-of-watashi:20190405115449j:plain

 中では常設展に加え、黒田泰蔵という陶芸家の企画展が開催されていた。人の手で作るからこその歪みと曲線美。

f:id:the-life-of-watashi:20190405115651j:plain

 美術館から歩いて数分のところには駿河平自然公園という公園もあり、人生初めての吊り橋も体験できた。今の季節は桜がきれいだそうだが、雨の日の夕方に行ったのでどちらかというと陰鬱な印象だった。

 この日は美術館から駅に帰ると、駅前の寿司屋で食事をし、早めの就寝とした。

 

 翌日は三島駅から一駅移動し、沼津駅へ。沼津はアニメ「ラブライブ!」の舞台としても有名らしく、土産屋は勿論のこと、駅からタクシーからラブライブ!だらけだった。平日にもかかわらずラブライバーらしき人たちも結構いて、聖地化大成功だ。自分も観光に関するアルバイトをしているので、こういうのを見せつけられると感動した。

f:id:the-life-of-watashi:20190405120211j:plain

 ランチには「しば田や」でウニいくら丼。店構えはなんだか入りづらい感じもしたが、店主の方も優しくて安心。好物しか入っていなかったので一瞬で完食した。うまい。

f:id:the-life-of-watashi:20190405120423j:plain

 ランチを楽しんだ後は、これまた数年前から気になっていた沼津港深海水族館へ。シーラカンスの剥製やメンダコなど、不思議で可愛い生き物たちを見ることができて満足。今回の旅行で訪れた中では一番混雑していたのではないか、というほどの大盛況ぶりだった。

f:id:the-life-of-watashi:20190405120736j:plain

 お付き合いしている人の家に置いてあるシーラカンスのぬいぐるみもあった。一つだけポツンとある分にはかわいいが、こんなに沢山積まれていると少し怖い。

f:id:the-life-of-watashi:20190405120836j:plain

 水族館を出ると、程近くにあるプリン屋さんで休憩。

f:id:the-life-of-watashi:20190405121214j:plain

 沼津駅から三島駅周辺に戻り、再び散策。源兵衛川という川を散歩した後は、「三島と言えば!」ということで三嶋大社へ。向かう途中に3月11日午後2時46分を迎えたので、横断歩道で待っている間に少しだけ黙祷をした。三島市長らしき人が市内放送で黙祷を呼び掛けていたのを聞いて驚いた。名古屋に暮らしているとテレビくらいでしか思い出せない、思い出すべきこと。

f:id:the-life-of-watashi:20190405121404j:plain

 お賽銭を入れ、お祈りするとき友人は何も考えないらしい。私は私利私欲のためにお祈りしまくるので、なんだか心の豊かさの差を知らしめられた気がした。

f:id:the-life-of-watashi:20190405121713j:plain

 早めの夜ご飯に、ラーメンやんぐで食事をした。オーナーの方とも少し話すことができたが、なんだか緊張してしまった。記念にラーメンやんぐのキーホルダーを買った。嬉しいのでリュックに付けて毎日歩いている。

 

 ラーメンを食べ終えると三島駅まで歩いて戻る。駅前の土産屋で大好きな「こっこ」を購入し、4時間の帰途へ。予定より少し早めに駅に着いたので、一本前の電車に乗った。途中、人身事故でJRが1時間遅延してしまったが、早い電車に乗っていたので何とか終電に乗り換えることができた。不幸中の幸い。

 今回の春休みではこの旅行を皮切りに3回も国内旅行をした。普段の生活から離れてリフレッシュすることができるこの時間が大好きだ。