ザ・ライフ・オブ・ワタシ

平凡の中の華やかを

思い出

9月に書いた記事を漸く投稿する。今年のものは今年のうちに消化。

 

数か月前、友人から唐突に私の幼少期の写真が送られてきた。保育園に通っていた頃からかなりブランクがあったものの、彼女とは実に17年の仲である。私が中学1年生のころに転校してからはお互い「SNSにいる人」に落ち着いていたが、昨年の春にInstagramを通じてなぜだか再会した。人生面白いこともあるのだなあと思い、度々話のネタにしている。

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これは保育園の年長組、あおぐみ時代の写真だ。恐らく卒園式か何かだろう。この無愛想な表情が我ながら少し可愛くて、ついプロフィール画像にしてしまった。

その保育園は、園長の旦那さんがお寺の住職で、保育園もその境内にある、少し変わった園だった。敷地内には森もあって、夏休みには父親とカブトムシを捕まえに行った。記憶はもう、とても断片的なものになってしまっている。お釈迦さまの頭からみんなで甘茶をかけて飲んだこと。それがとても美味しかったこと。同級生の女の子の歯が一本だけ黄色かったこと。苗字も名前も2文字ずつの、リズミカルな名前の子がいたこと。駐車場の近くの檻に犬が入れられていたこと。お泊り保育というイベントで、張りぼてのニモが屋上から登場したこと。鉄棒でコウモリができたこと。

先日、今年の春までアルバイトをしていたCDショップの先輩が実は同じ保育園に通っていたこと、そして実習で今は先生として通っていることを知り、自分とこの園は切っても切れない関係なのだなあ、とつくづく思わされた。私の基盤は、良い面も悪い面もこの園によって成り立っている。

昔のことを思い出すたびに、室内で絵ばかり描いていて、時々砂遊びをして、親離れできずピアノの下で泣いていた彼に、もう少し胸を張れる大人にならないとなあ、と思う。